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心原性脳塞栓症発症前の抗血栓薬治療状況(2011-2013年)
- okabeshinichi
- Oct 19, 2014
- 1 min read
3年間で心原性脳塞栓症により当院へ入院した患者でみてみますと、抗血小板療法のみの患者が30%を占めており、その半分以上は、心房細動の治療として用いられている可能性があります。抗凝固療法はNOACを含めて 27%という状況でした。
不整脈の存在が分かっていても、治療がされていない、あるいは、抗血小板剤で治療という例が多くある一方、不整脈が指摘されずに、脳塞栓を発症してくる患者がいます。
指摘されないというのは、心房細動があっても、知られずにいる場合と、新規に発生してくる患者の両者が含まれます。したがって、脳塞栓発症の予防という観点からは、心房細動患者への適切な抗凝固療法(Care AF)と、無症候性心房細動を積極的に発見していく取り組み(Find AF)が必要であろうと思われます。