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バイエル座談会 2014.7.26 

 

 

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学術冊子

「Medical Tribune Postgraduate Journal」

 当院におけるこの3年間の抗凝固薬の処方状況を見ると,一次予防,二次予防のいずれもNOACの処方が増えており,中でもリバーロキサバンの処方が増加しています。

 当院には500例/年の脳梗塞入院患者がおり,心原性脳塞栓症の割合は約2割です。退院時のmodified Rankin Scale(mRS)を見ると,非心原性脳梗塞例ではmRS5〜6の割合が5%であるのに対し,心原性脳塞栓症例では26%と,他の病型よりも転帰不良です。したがって,心原性脳塞栓症は何よりも一次予防が重要です。そのためには,AFを積極的に見つけてNOACによる一次予防治療に導く必要があると考えています。

 そこで当院では,無症候性AF患者を積極的にスクリーニングする『Find AF project』を推進しています。外来に不規則脈波検知機能付き血圧計を導入するとともに,より簡便かつ高精度で検知可能な脈波解析専用アプリの開発と臨床応用も進めています。実際に,この取り組みを開始してから,当院受診患者の心原性脳塞栓症による搬送入院が減少しています。

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