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心房細動の早期発見をめざして

 

心房細動あるいは発作性心房細動は、心原性脳塞栓症の原因として重要な疾患です。しかしながら、無症候性心房細動患者の不整脈が認知されないために、適切な治療の機会を逃し、重篤な脳塞栓を発症してくる患者が多いのも事実です。

Phase 1

 不規則脈波(irregular heart beat: IHB)検出機能付きの自動血圧計を、外来患者診察前の脈不整スクリーニングに使用しました。血圧測定中の脈間隔に、平均の脈間隔から±25%以上差のある脈があった場合にIHBとして検出されます。それを外来に2機設置し、脈不整を検出した患者あるいは看護師の触診で脈不整と判断された患者に対して積極的に心電図検査を行いました。この機器を用いた調査期間は2011年12月から2年間です。

Phase 2

 Phase 1での血圧測定機器に加え、自作のアプリを使用するスクリーニングを追加しました。示指に装着したパルスオキシメーターからBluetooth通信で、Googleの7inchタブレットへ脈波情報を送信し、株式会社ネクシモと共同開発した脈波解析専用アプリ(pulse analyzer)によりAF判定をします。測定時間は1分以内であり、極めて短時間です。2014年よりこの機器を臨床で試用しております。

学会・講演会での発表
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